オブジェクトのサイズ、向き、アウトライン、その他の変更
オブジェクトに関して、サイズの変更、方向の変更、枠線のスタイルの変更、影と反射の追加、不透
明度の調節などの操作を行うことができます。希望の外観を作成した後で、その外観を簡単にほかの
オブジェクトに直接コピーできます。
オブジェクトのサイズを変更する
オブジェクトは、ハンドルをドラッグするか寸法を指定することでサイズを変更できます。
オブジェクトのサイズを変更するには、以下の操作を行います:
ドラッグによりオブジェクトのサイズを変更するには、オブジェクトを選択して、選択ハンドルのいずれ
m
かをドラッグします。一方向にオブジェクトのサイズを変更するには、隅の選択ハンドルではなく横のハ
ンドルをドラッグします。
中央を基点としてオブジェクトのサイズを変更するには、
Option
キーを押しながらドラッグします。
オブジェクトの縦横比を維持するには、
Shift
キーを押しながらドラッグします。ツールバーの「インス
ペクタ」をクリックして、「位置と回転インスペクタ」ボタンをクリックし、「縦横比を固定」を選択して
からドラッグすることもできます。
選択ハンドルをドラッグする際にオブジェクトのサイズを表示するには、「
Keynote
」>「環境設定」
と選択し、「一般」パネルの「オブジェクトの移動時にサイズと位置を表示」を選択します。
正確な比率でオブジェクトのサイズを変更するには、オブジェクトを選択し、ツールバーの「インスペ
m
クタ」をクリックして、「位置と回転インスペクタ」ボタンをクリックし、「幅」および「高さ」の各コン
トロールを使います。
一度に複数のオブジェクトのサイズを変更するには、オブジェクトを選択し、ツールバーの「インスペ
m
クタ」をクリックして、
「位置と回転インスペクタ」ボタンをクリックし、
「幅」および「高さ」の各フィー
ルドに新しい値を入力します。
オブジェクトをクリックし、「位置と回転」インスペクタの「元のサイズ」をクリックします。
m
すでにサイズが非常に大きいイメージファイルのサイズを変更してあり、プレゼンテーションではサイズ
が小さい方のイメージファイルのみが必要な場合、「
Keynote
」ではサイズが小さいコピーファイルだ
けを残すことができます。その結果、書類全体のサイズを減らすことができます。
75
ページの「イメー
ジファイルのサイズを減らす」を参照してください。
オブジェクトを反転させる/回転させる
オブジェクトはいずれも反転させたり回転させたりすることができます。たとえば、書類で使用したい
矢印のイメージがあるが、その矢印の方向を変える必要がある場合、横方向や縦方向に反転させたり、
任意の角度に向けたりすることができます。
オブジェクトの方向を変更するには、以下の操作を行います:
オブジェクトを横方向または縦方向に反転させるには、オブジェクトを選択して、
「配置」>「左右反転」
m
または「配置」>「上下反転」と選択します。
ツールバーの「インスペクタ」をクリックして、「位置と回転インスペクタ」ボタンをクリックし、「反転」
ボタンを使う方法もあります。
オブジェクトを回転させるには、オブジェクトを選択し、
Command
キーを押しながらポインタをアク
m
ティブな選択ハンドルの方に移動して、曲がった双方向の矢印に変え、選択ハンドルをドラッグします。
オブジェクトを
45
度間隔で回転するには、
Shift
+
Command
キーを押しながら、選択ハンドルを
ドラッグします。
ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「位置と回転インスペクタ」ボタンをクリックして、「回転」
ホイールをドラッグしたり、「角度」コントロールを使ったりして、オブジェクトの角度を指定する方法
もあります。
92
第
5
章
イメージ、図形、およびその他のオブジェクトを操作する
第
5
章
イメージ、図形、およびその他のオブジェクトを操作する
93
図形は回転させるがテキストは横方向のままにしておきたい場合は、図形を回転させた後、
「フォーマッ
m
ト」>「図形」>「テキストとオブジェクトのハンドルをリセット」と選択します。
枠線のスタイルを変更する
図形、グラフの要素、テキストボックス、および表のセルには、オブジェクトの枠線のスタイルや色を
選択できます。また、枠線を指定しないようにすることもできます。さらに、読み込んだイメージの周
囲に枠線を引くこともできます。枠線のスタイルと色は、「グラフィック」インスペクタと「カラー」ウ
インドウで設定します。
オブジェクトの枠線のスタイルや色を設定するには:
1
修正するオブジェクトを選択します。
2
ツールバーの「インスペクタ」をクリックして、「グラフィックインスペクタ」ボタンをクリックします。
3
「線」ポップアップメニューから「線」を選択します。
4
ポップアップメニューから線のスタイルを選択します。なお、表については実線か、「なし」しか選択で
きません。
これらのポップアップメニューから
線の端を選択します。
カラーウェルをクリックして
線の色を選択します。
線の太さを入力します。
(「
px
」はピクセルの略語です。)
線のスタイルを選択します。
「線」を選択します
5
線の太さを変更するには「線」フィールドに入力します(または矢印をクリックします)。
6
線の色を変更するには、カラーウェルをクリックして色を選択します。
7
線の端に矢印や円を付ける場合は、左右それぞれの端について、ポップアップメニューから選択します。
オブジェクトに枠線を設定する
イメージ、テキストボックス、ムービー、図形、およびメディアプレースホルダを、グラフィックの枠線(飾
り枠と呼ばれます)で囲みます。
この矢印とサムネールを
クリックして、枠の
スタイルを選択します。
飾り枠を追加するには:
1
メディアまたはメディアプレースホルダを選択し、ツールバーの「インスペクタ」をクリックして、「グ
ラフィックインスペクタ」ボタンをクリックします。
2
「線」ポップアップメニューから「飾り枠」を選択し、サムネールをクリックして、枠線のスタイルを選
択します。
飾り枠の太さを調整するには、「サイズ調整」スライダを使うか、隣のフィールドにパーセントを入力
します。(飾り枠には、調整できないものもあります。)
飾り枠を変更するには:
1
枠で囲まれたオブジェクトまたはメディアプレースホルダを選択し、ツールバーの「インスペクタ」をク
リックして、「グラフィックインスペクタ」ボタンをクリックします。
2
「線」ポップアップメニューから「飾り枠」を選択し、サムネールの横に表示されている三角形をクリッ
クして、新しい飾り枠を選択します。
飾り枠を削除するには:
メディアまたはメディアプレースホルダを選択してから、「線」ポップアップメニューから枠線のスタイ
m
ルを選択するか、「なし」を選択します。
影を追加する
影を使用してスライドに奥行きの表現を加えます。オブジェクトの影は、すべてオブジェクトの背後に表
示されます。さまざまな種類の影のエフェクトを設定したり、オブジェクトから影を取り除いたりするこ
とができます。
カラーウェルの影の色を
変更します。
「角度」ホイールで影の角度
を変更します。
「オフセット」、
「ぼかし」、
「不透明度」の値により影の
外観が変わります。
選択したオブジェクトに影を追加
するには、このチェックボックス
を選択します。
オブジェクトやテキストに影を追加するには:
1
オブジェクトまたはテキストを選択します。
2
ツールバーの「インスペクタ」をクリックして、「グラフィックインスペクタ」ボタンをクリックします。
3
「影」を選択して、オブジェクトに影を追加します。影を削除するには、「影」の選択を解除します。
4
「角度」コントロールで影の方向を設定します。
5
「オフセット」コントロールで、オブジェクトから影までの距離を設定します。
影のオフセット値を高くすると、オブジェクトの影は長く、オブジェクトからわずかに離れて表示されます。
94
第
5
章
イメージ、図形、およびその他のオブジェクトを操作する
第
5
章
イメージ、図形、およびその他のオブジェクトを操作する
95
6
影の縁の柔らかさは、「ぼかし」コントロールを使って調整します。
ぼかしの値を高く設定すると、オブジェクトの影は広い範囲に表示されます。低い値に設定すると、オ
ブジェクトの輪郭に沿って濃く表示されます。
7
影の向こう側が透けて見える程度を調整したい場合は、「不透明度」フィールドでパーセントを設定し
ます。「グラフィック」インスペクタの一番下にある「不透明度」スライダは使いません。このスライダ
は、オブジェクトの影ではなく不透明度を変更するものです。
8
影の色を変更するには、「影」のカラーウェルをクリックして色を選択します。
このオブジェクトの影には、
デフォルトのプロパティが
設定されています。
このオブジェクトの影は
角度の設定が異なります。
このオブジェクトの影には、
高いオフセット値が設定され
ています。
このオブジェクトの影には、
最も低いぼかし率が設定され
ています。
このオブジェクトの影は色の設定が
異なります。
このオブジェクトの影には、
高いぼかし率が設定されています。
反射を追加する
まっすぐ下方に伸びる反射を、オブジェクトに追加することができます。
オブジェクトに反射を追加するには:
1
オブジェクトを選択します。
2
ツールバーの「インスペクタ」をクリックして、「グラフィックインスペクタ」ボタンをクリックします。
3
「反射」を選択してスライダをドラッグすると、反射する量が増減します。
不透明度を調整する
オブジェクトの不透明度を調整することにより、ビジュアルエフェクトを設定できます。
たとえば、不透明度の低いオブジェクトを別のオブジェクトの上に配置すると、下のオブジェクトが上
のオブジェクトから透けて見えます。不透明度の設定が高いか低いかによって、下にあるオブジェクト
はかなりはっきりと見えたり、一部が不透明になったり、まったく見えなくなったりします(不透明度が
100 %
の場合)。
オブジェクトの不透明度を変更するには:
1
オブジェクトを選択します。
2
ツールバーの「インスペクタ」をクリックして、「グラフィックインスペクタ」ボタンをクリックします。
3
「不透明度」スライダをドラッグするか、隣のフィールドにパーセントを入力します。
図形の場合、塗りつぶしや線の色の不透明度を、オブジェクトの不透明度とは別に設定できます。「カ
ラー」ウインドウの「不透明度」スライダを動かして、塗りつぶしや線の色を変更した場合、この値
がオブジェクトの不透明度の最大値になります。このため、「グラフィック」インスペクタでオブジェクト
の不透明度を変更する場合は、「カラー」ウインドウで設定した不透明度を基準にして変更することに
なります。
この円の不透明度は「グラフィック」インスペク
タで
100
%に設定されています。ただし、塗り
つぶしの色の不透明度が「カラー」ウインドウ
で
50
%に設定されています。円のアウトライ
ンの不透明度は「カラー」ウインドウで
100
%
に設定されています。
この円の不透明度は「グラフィック」
インスペクタで
100
%に設定されています。
この円の不透明度は「グラフィック」インスペクタで
50
%に設定されています。
不透明度を調整した結果、塗りつぶし色を
100
パーセントに戻すことができなくなった場合、おそらく
「カラー」ウインドウで不透明度を
100
パーセント未満にしたことが原因です。この問題を解決する
には、オブジェクトを選択し、「表示」>「カラーパネルを表示」と選択して表示された「カラー」ウ
インドウで不透明度を
100
パーセントに設定してください。